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兄の惑星

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兄の戯言

何故、山岸絵美は五輪代表に選ばれなかったか

 昨年の世界柔道代表選手決定を思い出させる決定となった。
 
 まず全日本選抜体重別選手権は最終選考会であるが代表決定戦ではないのだ。
 数ある選考会のひとつである事を理解しておかねばならない。
 最終選考の体重別までに候補選手はほぼ絞り込まれている。
 候補外選手が代表に滑り込むには全試合一本勝ちくらいの内容が必要なのは暗黙の了解と思われる。
 それを証明するかのように女子の代表で今回の体重別を優勝して選ばれたのは52キロ級の中村美里だけである。
 
 48キロ級で言えば世界選手権で金メダルを獲得した谷亮子は体重別で完璧な形での一本負けでもしない限り、代表の座は揺るがないものだった。
 何故そうなったかと言えばこれまでの実績にある。
 柔道の選考において実績は最重視されるひとつであるが、谷自身の実績だけではなく、対抗する選手の実績が谷を脅かすものではなかったのが大きい。

 昨年の体重別で谷に勝った福見友子は対抗の一番手であったが、12月の嘉納杯、2月のフランス国際でともに5位に終わり、谷との実績の差を詰めることが出来なかった。
 世界柔道で谷が金メダルを獲って、福見は「迷いが出たというか、やる気がなくなったというか…」と語っているようにモチベーションの維持が難しかったようだが、嘉納杯、フランス国際、今回の体重別と全部勝利していれば谷を差し置いても選ばざるを得なかったはずである。

 山岸においても福見同様の事が言える。
 ドイツ国際の優勝でもやっと福見に肩を並べたに過ぎない。
 昨年福見に次ぐ3番手に位置するも、講道館杯、嘉納杯と3位に終わり結果を残せなかったのは痛い。
 福見がフランス国際、山岸がドイツ国際に派遣されたことで山岸と福見の位置は変わってなかった
 (大会の出場選手レベルなどから仏>独だからだ)。
 山岸が福見、谷を抜き去り代表の座を得るには1年間負けなしくらいの勢いが必要だった。

 五輪4連覇のかかる野村忠宏から代表の座を奪った平岡拓晃は昨年の体重別以降主要4大会で3度の優勝を果たしている。
 また平岡がフランス国際に派遣されたことからも期待のほどが伺え、それに応えるように優勝した。
 若手が実績のあるベテランを抜くには勝ち続けるしかないのだ。
by sasancho | 2008-04-07 00:37 | すぽおつ | Trackback | Comments(0)
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